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から揚げのひなた-西村美代子

ときには青春ドラマみたいな打ち明け話も。



豊肥本線いこいの村駅の駅前、ポッと灯る明かりのように西村美代子さんの店が佇んでいる。
カリッと揚げたての唐揚の店だ。
お客の顔を見てから揚げるから、ちょっと間がある。
五、六分のことだけれど、そのあいだお客は会話を楽しむ。
そう、店主は聞き上手なのだ。
親しみやすいスナックのママみたいに。
店内に飾られているのはお客から贈呈された絵や写真の作品群。
「おとなだけでなく、高校生の生徒さんたちも下校途中に寄ってくれます」
熊本方面に帰る高校生男女たち。
次の列車まで二時間近くあることもあって、若き旅人の峠の茶屋のような役割ともなる。
「おれ、好きな子ができたんやけど……」
だなんて青春ドラマみたいな打ち明け話も出てきたり。
高校生に「みよちゃん」と呼ばれてもニッコリ。
その笑顔がいいのだ。


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カテゴリ : 行政
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