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よこい場

概要

阿蘇で畜産の経験がない人は恐らくピンとこない言葉で、よこい場とは、よこう(休憩する)場所のことです。外輪山上の草原に通じる急な坂道をジグザグに30分も登ると、標高700㍍台に達し、人も牛馬も呼吸が荒くなり一休みしたくなります。そうした場所によこい場が設けられました。
昔からよこい場には阿蘇谷の向こうに阿蘇の五岳が一望できる眺望絶景の場所が利用されてきました。20~30人が集まるだけの広さがあり、ここに来ると牛馬も一休みすることを知っていたとか。
よこい場で交わされる話題は、夏はもっぱら水田のことが中心でした。そのほか、春の野焼きや干し草刈りの草分け、牧道や牧柵の修理の集合打ち合わせなどにも、よこい場が活用されていました。
畜産の全盛時代、3月18日の鞍岳さん祭では草原のなかの祠に酒や手作りの肴を供えて牛馬の安全と人々の無事を祈願しました。牛馬を飼っている家(「かど」と呼んだ)、牛馬を飼っていない家ごとに配分された酒や米、経費などを習慣に従って集め、輪番制で祭りが行なわれてきました。畜産の衰退で村の伝統ある習慣も次第に原型を変えつつあります。

カテゴリ : 生活
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