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コジュリン

概要

ホオジロ科の極東固有の希少な依存種です。日本産と大陸産は別亜種とされているますが、その分布や生態についてはまだ未知なことが多い珍鳥です。文久3年(1863)にブラキストン氏が北海道函館で入手した標本によって明治7年(1874)に新種として発表されました。学名の種小名がエゾエンシスとなっているのはそのためだが、なぜかその後北海道での生息に関する明確な記録はありません。
それからだいぶ後の明治40年(1907)に富士山麓で初めて繁殖が確認されました。その後繁殖地は、北は青森から宮城・秋田・茨木・群馬・千葉・新潟・富山・山梨・長野・静岡、そして九州は熊本の阿蘇で見つかっていますが、そのほとんどが本州中部以北に集中しています。
阿蘇では昭和46年(1971)8月1日に阿蘇五岳中最東端に位置する根子岳(1433)の北東側のすそ野が外輪山と接する箱石峠(約900m)付近の草原で4卵が入った巣が発見され、日本での繁殖地の南限が一気に700k近く南下することになります。
阿蘇ではその後、北外輪山でも見つかっていますが、繁殖地は局地的で、しかも流動的です。繁殖地の条件として植生的な多様性が必要なようで、植物群落の遷移のある特定段階に一時的に出現するらしく、繁殖地の草原では4月から8月にかけて見られるが、それ以外の期間はどこでどう過ごしているかは未だ解っていません。冬季、阿蘇カルデラから流れ出て有明海に注ぐ白川河口のアシ原での観察例もありますが、両者は直接の関係があるのかどうかについても不明です。

カテゴリ : 阿蘇の自然
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