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ニオイタチツボスミレ

概要

スミレスミレ
全体に白い微毛があり、葉は長さ1.5~3cmの円形~卵形、葉先は円みを帯び、基部は心形です。
花の最盛期を過ぎると花茎が伸び、葉幅の狭い長三角形の葉がつく葉の両面に普通、短毛があり、毛の量には変化があります。

季節(開花期)

4~5月
花は直径1.5~2㎝、芳香が強く花色は濃紫色~紫紅色、淡色のものもありますが、濃いことが多いようです。
花弁は丸くなり花弁が重なる部分が多く、中心部の白い部分が目立ちます。
側弁基部に毛はありません。
花柄に白い短毛が密生します。
ただし、花柄に毛が少ないものや全く無毛のものもります。

環境

朝鮮半島、北海道南部、本州、四国、九州(屋久島まで)に分布。
日の当たる草地や日差しが多い落葉樹林の下など陽のあたる環境に生育しています。

利用

ヨーロッパに野生するニオイスミレの花は濃艶な匂いを持っており、香水などの化粧水の重要な材料になっている。ところがニオイスミレに含まれる精油の量は極めて少なく、新鮮な花1tから30gしか取れません。そのためバイオレットオイルは極めて高価です。匂いの主成分がα-ヨノンであることが 分かったので現在は主に安価な合成品が使われています。
日本には数十種類のスミレが生息していますが、匂いのあるものは少ないようです。

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カテゴリ : 阿蘇の自然
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