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ネズミ講

概要

親会員が2人の子会員をつくり、子会員はそれぞれ2人ずつの孫会員を・・・ねずみ算式に会員を拡大していく利殖を目的とした無限連鎖講です。
熊本市に本部を置く「天下一家の会・第一相互経済研究所」(内村健一会長)が元祖とされ、最初は昭和42年(1967)3月、上益城郡甲佐町に開設されました。

システム

会の10万円コースのシステムは、会員は2人の子会員を勧誘、本部に入会金として2万円を納め、残りを本部が指定する2人の先輩会員に4万円ずつ送金する。2人の子会員はさらに孫会員を勧誘し同じように入会金と先輩会員への送金をすると、八代後には528万円が手もとに送金されてくる仕組みでした。
同会は45年には最盛期を迎え、本部には一日4,000万~5,000万円の入会金がありました。
8階建ての本部ビルを新築したり、経営不振のホテルを買収して全国16ヶ所に会員保養所を設けるほどでした。しかし46年6月、熊本国税局が脱税容疑で強制査察を実施、16億円分の差し押さえを行うとともに、同年11月には内村会長を所得税法違反で熊本地検に告発しました。地検は47年3月、20億1,400万円の脱税容疑で起訴、熊本地裁は53年11月、懲役3年(執行猶予3年)罰金7億円の判決を言い渡しました。講のシステムは一人でも子会員の勧誘を停止するとピラミッドの裾野が形成されず、利殖はストップします。このため子会員の勧誘に行き詰まり自殺する人や、入会金返還請求の訴訟、詐欺罪での告訴が相次いだほか、1部では主婦、学生層に広まったり、類似のネズミ講が続出したため大きな社会問題となり、国会でも取り上げられました。53年10月議員立法で「無限連鎖講の防止に関する法律」(ネズミ講禁止法)が成立しました。

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カテゴリ : 文化・歴史
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