ホーム > ムサシアブミ

ムサシアブミ

概要

サトイモ科
草丈20~30cmほどの多年草で、草丈や葉の大きさにはばらつきがあります。イモ上の地下茎のみ有毒とされています。
葉はやや大型の3出複葉、テンナンショウ属は30種以上もあり、変異が多く中間的な形質を示すものもあり区別が大変困難です。

季節

4~5月
春に、2枚の葉と中央に1個の花茎を出します。花は長さ10cmほどで、1個の「仏炎苞」に包まれ、この科特有の形をした花を咲かせます。
棒状の肉穂花序を苞葉が包み込んでいるもので、仏像の背後にある仏炎ににていることからきています。
葉は通常2枚、比較的大型で10~30cm、3枚の小葉からなり葉先は尖ります。

環境

本州の関東地方以西~朝鮮半島・中国大陸に分布します。関東地方での自生は少ないようです。
やや湿気のある林床や谷筋に生育しています。
雌雄異株ですがときに性転換する性質を持っています。

利用

全草が有毒と考えるべきで、地下茎や赤く熟す果実は毒性があり、誤食した場合口内の痛み、腫れ、胃腸障害などを引き起こします。
しかし漢方では、秋に根茎を輪切りにし乾燥させたものを「生南星」(しょうなんせい)と呼び、去淡などに効果があるとされています。

画像

参考

くらしのあゆみ-一の宮町 伝統文化研究会-

カテゴリ : 阿蘇の自然
索引 :

このページのURL:

TOP