ホーム > ヨナ歯

ヨナ歯

概要

斑状歯(歯牙フッ素症)のことで、歯牙エナメル質に不透明な白濁斑点を生じ歯をもろくする疾患です。
飲料水中に多量のフッ素を含むときに発生します。火山灰(ヨナ)中の多量のフッ素を溶解している水を飲用している地方に多いので、ヨナ歯と呼ばれています。
熊本県では阿蘇中央火口丘水系の水に多く含まれるため阿蘇地方の人、牛馬に疾患が見られます。昭和初年にはすでにこの現象は知られており、第二次大戦後全国調査が行われましたが実態は明らかになりませんでした。
阿蘇地方でも昭和29年(1954年)水道の普及の結果、顕著な発生は見られなくなりました。斑状歯が虫歯にかかりにくい事実から、虫歯予防のため水道水に適量のフッ素を混入している都市もありました。


カテゴリ : 阿蘇の自然
索引 :

このページのURL:

TOP