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仙酔峡の渓流

『肥後国史』には「泉水山」として次のように記述されています。「阿蘇山の内にありて源泉風景絶勝の所也」。同じ肥後国史に「咲き初るみやまのつつじ岩根行水にも春の色ぞ見へける」と阿蘇神社宮司阿蘇友隆が詠んだ歌も記録されています。また、『蘇渓温故』(1867)には「蘇山の北半腹にあり、清水厳間に流れ、躑躅4月山にみち、蘇渓一瞬壮観の地なり」と紹介され、古くから景勝の地として知られていたことがうかがえます。この泉水山がいつからか、仙人が花に酔うほど美しい渓谷という意味の仙酔峡に変わりました。
昔、阿蘇大宮司家がここで、満開のつつじ(ミヤマキリシマ)を眺め、谷間で曲水の宴を催したと伝えられるように、ここの平常な渓流は溶岩流の滑らかな岩肌に沿ってやさしく流れています。また、滝では飛沫をあげ、滝壺では静かな水鏡を見せます。しかし、夏の集中豪雨のときは、火山荒原の流域から水を一気に集めて激流となり、冬の寒期には氷爆や氷壁に変わるなど、変化に富んだ水の姿を見せてくれます。

参考

阿蘇一の宮町史 阿蘇山と水

カテゴリ : 阿蘇の自然
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