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北坂梨の塩井社の湧水

概要

塩井社は大字北坂梨字甲津にあり。現在、湧き水は枯渇しています。一の宮町民話の会「阿蘇の民話」によると、塩井社はもともと外輪山の東壁の麓に湧き出る岩清水を集めた心霊池を祀る社で、池は二方から流れ込む水を集めています。しかし、それは以前の話で、現在は枯渇しています。ただ、梅雨の季節になると、昔通り池は満々と水を湛えます。

年に一度の祭りではソーメンと筍・わかめの料理で酒を酌み交わします。地元の人には塩井さんと呼ばれ、親しまれてきました。
昔はここに種籾を浸け、下流で子供達は水遊び。池の近くには駄菓子と豆腐を商う店があり、池の冷たい水で冷やした豆腐は美味しく繁盛していたそうです。
この冷たい水を求めて山から降りてきた鬼たちが膝をついて飲んだと伝えられる『鬼の膝つき石』があり大きな石には21のお椀状のくぼみが残っています。
年中絶えることのなかったこの泉ですが、昭和50年の一の宮町古城あたりを震源とした阿蘇北東部群発地震の影響で、水量が減少しました。

映像

参考

阿蘇一の宮町史 阿蘇山と水

カテゴリ : 阿蘇の自然
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