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図書館

概要

図書、記録などの史料を収集・整理・保存して利用に供する施設。県内の公共図書館は17館で、内県立1、市立は昭和56年(1981)に開館した玉名市民図書館を含めて9館、町村立図書館は87町村のうち7館の設置です。熊本県の公立図書館の設置率、人口あたりの蔵書数、貸し出し冊数、図書購入費などは全国平均よりやや低位にあります。県内では、明治20年(1887)に創設された菊池書籍館が最初の公立図書館です。
明治末から大正にかけて県内各地に市町村、郡立図書館が設立されたが、やがて郡制廃止により郡立図書館は県立に移管され、県立図書館の分館となりました。大正15年(1926)3月末現在の県下の図書館は189、巡回文庫18という記録があります。これはその当時、県一、町村一館主義を掲げて普及したものと考えられます。昭和の初めには、水俣市立淇水文庫と八代市図書館の前身である八代町立図書館が設立されています。戦争が始まると図書館の奉仕活動も低下し、各町村の多くの図書館は休館または閉鎖され、県立図書館は空襲で焼失しました。戦後再出発できた図書館は少なく、昭和33年県立図書館が新築された当時の県下の公立図書館は9館にすぎませんでした。
県下の読書活動の多くは公民館図書館に依存しているのが実情で、最近では相談業務や移動図書館、児童に対する奉仕に重点を置くとともに史料の充実や読書運動の拡大に務めています。

熊本県内図書館一覧

(昭和56年3月)

図書館創立年現在館開設年蔵書概数
熊本県立図書館明治29年昭和33年288,000
熊本市立図書館明治28年昭和43年143,000
八代市立図書館大正13年昭和34年72,000
人吉市立図書館明治39年昭和43年11,000
本渡市立図書館昭和29年昭和52年26,000
牛深市立図書館昭和31年昭和54年11,000
荒尾市立図書館昭和25年昭和48年38,000
水俣市立図書館昭和4年昭和4年43,000
宇土市立図書館昭和51年昭和51年18,000
玉名市立図書館昭和56年昭和56年27,000
芦北町立図書館大正11年昭和53年23,000
阿蘇町立図書館昭和43年昭和43年19,000
一の宮町立図書館昭和50年昭和50年7,000
宮原町・八火昭和48年昭和50年8,000
城南町・隈牟田文庫昭和21年昭和47年8,000
松橋町立図書館昭和31年昭和49年11,000
大矢野町・森記念図書館昭和52年昭和52年9,000


カテゴリ : 文化・歴史
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