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御前迎え

概要

3月田作り祭りの期間中、申の日にあたる日に「御前迎え」が行われます。
国龍神の御妃をお迎えする儀式で、朝から深夜に続く長いお祭りです。
そのクライマックスは、夕闇迫る境内で火の輪を廻す「火振り神事」です。
年祢神(国龍神)と姫神のご結婚を祝い、境内では束ねた茅の火の輪を廻してお祝いします。
その日の、火振り神事までの行程はあまり知られていませんが、本当に阿蘇らしい抒情絵巻の一連の神事です。
朝早く神職2人と氏子の青年2人が阿蘇神社から12キロメートル離れた赤木地区の吉松神社に向い、眼隠しをして樫の木を選び、姫神をつくります。秘事として見ることはできません。
姫神は真綿、さらには樫の葉で包まれます。
阿蘇神社に向う道中、集落ごとに直会が数回行われ、阿蘇神社近くの塩井神社で姫神は清められ、さらに化粧原地区ではお化粧を施されて阿蘇神社へ向います。この間約8時間位、馬に乗っての道行きです。
境内で火の輪に迎えられた姫神は拝殿に到着し、大きな赤い傘の中でご婚儀が行われます。
厳粛な秘事です。

婚儀が終ると2人の神様は神輿に乗って宮地の地をひとめぐりし、夜は静かに更けていきます。

写真

参考

阿蘇の達人 ~阿蘇をつくった神々と歴史~


カテゴリ : 文化・歴史
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