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朝起き会の火玉

民話

朝起き会の火玉

 私が小学生時代は、朝起会と言って朝六時頃から部落の神社等に集まって、みんなラジオ体操をしていました。

ある日の朝、少し早く集まり過ぎてまだ外が暗かったので、拝殿に皆上がって夜の明けるのを待っていた時の事です。

神社の屋根の軒に「ポカッ」と赤いものが浮かびました。

 皆一斉に「アッ」と言う間もなく、それが動き出し軒を伝って一周したかと思うと、上の方の山にあるお墓の方にふわり ふわりと行ってしまいました。

皆であれは何だろうと言ったけれど、大きい男の子が

「ありゃあ、死んだもんの火玉たい」

と言ったので、泣いてこわがる者もいましたが、その日に近くの家のおばあさんが亡くなりました。

後で大人に話したら、やっぱり死んだ人の魂がぬけたのだそうです。

参考

くらしのあゆみ 一の宮 -一の宮町 伝統文化研究会-
 古城 東手野 山部 チモト


カテゴリ : 文化・歴史
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