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梅木犁

概要

昭和初期は歴史に残る不況のどん底で、この頃の農家は化学肥料の使用料増加に伴う支出増と、田畑作物の作柄や価格の不安定に悩まされていました。また、生活水準もアップし、家計の現金支出は年々増加。これらに対応すべく、農家では恵まれた草原を有効利用して有畜複合による経営の安定を強く提言するようになりました。
土づくりによる生産力増大の機運のなかで、土を深く耕すことのできる犁が考案されました。考案者は坂梨の梅木恒喜氏(明治21年生まれ・昭和55年没)です。「犁の良い物が出来れば、百姓は楽ができるが、なかなか良い犁はできない」という農家の話を聞き、一念発起して犁作りに挑戦しました。酒造用の桶大工だった技術を駆使して試作に次ぐ試作を重ねること丸2年。昭和の初め、ついに「梅木犁」が完成しました。
梅木犁は、犁(へら)が長く微妙に反っており、箆に鋤かれて土が盛り上がって反転、表土と下層土が天地返しにされる機能を備えていました。また、阿蘇の軽い火山灰土壌に適応して深耕・反転が良好。犁の重さも11㎏と軽量で、運搬に便利でした。梅木氏のもとには、昭和30年代まで注文が殺到したそうです。


カテゴリ : 生活
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