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民間信仰

概要

庶民が伝えてきた各種の信仰。仏教、キリスト教などの成立宗教は、それぞれ特定の教義、経典をもち、国境、民族を越え、普遍的性格が強いのに対し、民間信仰には難しい教義などはなく、「講」組織のように信仰集団が小地域に限定され、地域独特の信仰形態を形成したものが多く、集落などの生活共同体のメンバーの共感によって支えられ、長い間にわたり、培われ育てられてきたもので、庶民にとっては社会生活の一部分をなしてきたといっても過言ではありません。
その生成、展開の過程によって①心霊観を理解できるもの②聖地信仰③神仏混交の信仰④霊異現象⑤現世利益的固有信仰に分けられます。

心霊観

非業の死を遂げた人の魂を御霊として、ねんごろに祀る球磨地方に多い山伏信仰などが挙げられます。

聖地信仰

みだりに入ったり、汚したするすることが禁じられ、それを犯すと罰があたるとか、祟があると信じられ、恐れられている聖域に対する信仰で、最も通俗的な水神、風土性の強い阿蘇、市房、鞍岳、老岳(天草上島)などの霊山信仰が挙げられます。

神仏混交

神仏混交の信仰と関係の深いもので、阿蘇、球磨地方に今なお残る庚申さんの信仰や県下全域に分布する氏神、荒神、屋敷神、猿田彦、えびすさん、大黒さん、地蔵などの信仰です。

霊異現象

すでに絶滅した球磨特有の犬神、河童、舟幽霊の類で、人に憑いたりいたずらをしたりするものに対する俗信で、この場合、信仰の対象になるような偶像はありません。人間に実害を与える場合、迷信と呼ばれることもあり、それをはずす者として祈祷師に頼る場合が多いようです。

現世利益的固有信仰

「何々「固有の地名」の足手荒神さん」のように霊験の程度によって遠方から参拝する者があります。耳、目、婦人病(粟島さん)など種類は多岐にわたります。


カテゴリ : 文化・歴史
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