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水の活用

概要

阿蘇農業高等学校(現在の阿蘇中央高等学校清峰校舎)では、昭和63年に校内でボーリングを実施し、地下120㍍で豊富な水を得ました。そしてこの水の産業的な利用を考え、まずワサビ栽培の技術研修のため職員を先進地の静岡県や南小国町の農家に派遣しました。土木科の生徒が外輪山上の小柏川から石や砂利を運び、校内に平地式ワサビ沢を造成して苗を植えました。4~5年間は好成績を得ましたが、次第に病害虫が発生するようになりました。対策として苗移植による病害虫の伝染を防ぐため、種子繁殖の研究も行ないました。戦後独自に小面積のワサビ栽培を手がけた人として、手野の湧水を利用した武田末光氏や和田鉄則氏がいらっしゃいます。
一方、学校でのセリ栽培は大分県の先進地から苗を導入して好成績を得ました。この技術を活かして、中通字下西河原の石田武氏がボーリングの水を利用してセリ栽培を先駆的に実践しました。外輪山の豊富な湧水を利用したヤマメやニジマスの養殖研究が、宮川の上流に昭和45年に設置された熊本県水産試験場阿蘇分場で行われました。この試験場は昭和56年に閉鎖されましたが、ここで確立された先駆的な技術を基礎に東手野の後藤昭範氏が昭和47年に、西手野の工藤輝光氏が53年に、淡水魚の養殖事業に取り組みました。それぞれ魚の病気や水害などの苦難を乗り越えて、現在は地域の産業として成果をあげています。

参考

阿蘇一の宮町史 阿蘇山と水

カテゴリ : 阿蘇の自然
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