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火焚き神事

概要

霜宮神社の火たき神事

阿蘇の開拓神・健磐龍命は弓の名人で杵島岳に腰をおろし北外輪山(的石)の大きな岩を的にして矢を射るのが日課でした。矢を拾う役目は、鬼八という足の早い従者でした。ある日、九十九回までは取りに行きましたが、あまりの疲れに鬼八は百回目の矢を足の爪先で蹴返したため、命のげき鱗に触れ、切り殺されてしまいました。
鬼八の首は斬られて天に舞い上り、怨霊となって夏の終わりの頃、霜を降らせ人々を困らせました。
命は鬼八の霊を鎮めるために霜宮として祀られ、初秋の霜害の起らないよう鬼八の首を暖める火たきの神事をなされたという神話に由来するものです。
火たき神事は、竹原、上役犬原、下役犬原の三つの集落から選ばれた少女が、八月十九日の夜から五十九日間、霜宮の火たき殿にこもり、たきぎを燃やし続け、霜除けの祈願をします。
神事の順序は次のとおり行なわれます。

  • 八月に入ると火たき殿の神床に、新しい青竹でこしられた御箕をしき、注連縄を張る。
  • 八月十三日お祓いの式、これを注連おろしと言う。
  • 八月十九日霜宮の御神体が「御輿」にかつがれ、霜宮の神殿から猿田彦の神面の先導で行列を整え、火たき殿の神座にお着きになる。神饌、祝詞奏上の後、白衣、緋袴の火たき少女が神前にぬかづき火たきの務めの無事を祈り、神座の下の火たき場に入り、薪に神官の火打ちの火を点火する。これから五十九日間の昼夜の奉仕が始まる。
  • 十月十五日「おぬくめ式」奉温式とも言っているが、清浄な真綿を御神座の箱の中に入れて御神体を温めてあげる。
  • 十月十六日「おかへりの式」たき火を収めた少女は、土間の火たき場を退出し、神官は火たきがすんだことを、少女は無事終了したことを感謝する。御神体は御輿に乗ってお帰りになる。
  • 十月十八日火の神楽式と言って火をたいてお神楽があげられる。夜渡祭とも言って、霜宮の本殿で火の神楽の奉仕する報告、神楽殿の土間に薪に「きり火」の火をたき、夜を徹して無病息災と五穀豊穣を祈り、夜半にはたき火の中を神楽人に手を引かれて少女は、はだしのままに火中を三度も行きもどりして神事を終わる。
     
    火たき神事は、農耕を中心とした火神崇拝の心を現代に伝える価値高い祭事となっています。

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カテゴリ : 文化・歴史
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