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牛の行動と生活

概要

緑の絨毯のような牧草地に放たれた牛は、飛び跳ねたり頭を土に擦りつけたりして、開放感を全身で表現する。これらの牛は、伸びてくる草を次々に食べながら霜が強くなって牧草が枯れる11月下旬までの約240日間、同じ集落出身の仲間と一緒に牧草地での生活を送る。旧来の自然草地における放牧期間は5月から10月までの150日でしたが、牧草は低温伸長性が強いため野草が冬枯れの状態でも青々と育つからです。
阿蘇郡の放牧等数は成牛で約1万頭、飼養農家数は約3,000戸です。放牧地では数百頭の群れとなっていますが、それらの牛は一戸の所有ではなく、別々の農家から集まってきた混成の集団です。
その中で、放牧経験と体力や指導力のある牛が最高位にあり、リーダー牛となります。暑い時には丘に、寒い時には谷に、また、水場へと群を誘導していきます。さらに、狐や野犬等が接近すると群から離れて対決するなど、群全体を守り統率しています。

放牧地の牛の生活について

調査によると、採食は日の出と日没前後の各3~4時間に集中し、牛は2食主義であることがわかります。反芻(はんすう)(胃に入れた草を再度口にもどして噛む状態)は食間にみられ、1日7~8時間です。歩行距離は1日に3~6kmを歩き、草の多い草原では比較的短く、草原が貧弱だと長距離を歩く。菜食する草の重量は体重(普通500~600kg)の10~12%なので、1日に生草を60kg前後食べることになります。草丈20~30cmの草を好んで食べるのは、短い草が牛の長い巻舌での採食に具合がよく、美味だからといわれています。
このほか、放牧牛の行動としては、起立や横臥した状態での休息が1日9時間前後と最も長い。雨の日には立ったままの状態が多く、激しい風雨の時は谷間で風を避け、風の来る方角に尻を向けて雨をしのいでいます。

参考

阿蘇ー自然と人の営みー

カテゴリ : 阿蘇の自然
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