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獅子頭

神社などでよく目にする狛犬(こまいぬ)は、中国から仏教を介してもたらされた想像上の霊獣「獅子」が元になっています。また、獅子に扮して舞う獅子舞は、疫病退治・悪魔払いをする縁起ものとして広がり、日本各地で独自の展開を見せています。

獅子頭(ししがしら) 3頭(市指定民俗文化財)

 
山田地区には、阿蘇神社の神事の際に、神幸行列を賑やかに囃(はや)す田楽方(でんがくかた)が使用した獅子頭が現存しています。田楽方の家系の一つである大田黒家の伝承によると、慶長年間(1596~1614)に阿蘇神社の大宮司から御田祭(おんだまつり)の田楽職を仰せつかったと伝えられており、古い歴史を今に伝えています。

 獅子頭は、手に持って舞う小型のもので、田楽方の獅子舞を司った「獅子の家」である大田黒家・小野家・児玉家の3家に伝わっており、昭和59年12月16日に市の民俗文化財(有形)に指定されています。

 この獅子の家では、正月になると阿蘇神社から拝領された獅子頭を用いて数人の舞子(まいこ)を従え、阿蘇神社を始め阿蘇家や家臣の家々へ行き、獅子舞を舞っていました。山田の獅子舞は格式が高く、座敷に上がって舞い、手獅子の頭に噛んでもらうと病気にならないと伝えられ、大正末期頃まで続いていました。

 獅子の家では現在でも、正月になると獅子頭を収納箱から取り出し、スス払いなどして清め、祝詞(のりと)をあげて座敷で舞われます。舞った後は、獅子頭は系図と共に箱に納められ、新しい〆縄(しめなわ)をかけて神棚で安置します。

 ところで、阿蘇谷で獅子舞といえば「阿蘇の虎舞」が一番に思い浮かびます。獅子舞は、阿蘇神社に奉納される神事であり、それ以外のものは獅子頭で舞うけれども、恐れ多いということで「虎舞」と呼ぶようになったと伝えられています

※獅子について
 今から1300年前に唐より獅子面をつけて舞う「獅子舞」という舞楽が伝来しました。それが従来の獅子狛犬信仰と相俟って、悪魔・悪疫払い・家内安全・豊穣祈願として、神前で舞われるようになったとされています。
でも、平安末期(西暦1200年頃)に獅子舞を神前奉納の舞として取り入れるようになりました。

写真

大田黒家の獅子頭

小野家の獅子頭

児玉家の獅子頭

参考

~文化財を大切に~  みんなで護ろう文化財



カテゴリ : 文化・歴史
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