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県営阿蘇谷大規模基盤整備事業

概要

昔の阿蘇谷の水田は面積や形が不規則なうえに湿田が多いのが特徴でした。春になると、その複雑なモザイク模様が菜の花の黄色、レンゲソウのピンク、麦の緑に染め分けられ、外輪山から見下ろす景色は素晴らしいものでした。しかし灌漑や配水には不便が多く、道路が整備されていないため、機械化も困難でした。。この事業はそれらの阻害要因をなくして生産性の向上を図るもので、昭和45年から平成7年まで27年の歳月をかけて完成しました。この基盤整備事業では、灌漑用水として阿蘇谷の豊富な地下水の利用が図られました。このとき、灌漑用井戸は深井戸(深度150㍍)でポンプアップすることを基本とし、既存の一般用井戸(深度70㍍)とは競合しないよう深度で採水区分しています。
また、基盤整備事業の過程で、灌漑用水を効率的に再利用する技術が導入されました。それは配水路から水田に送られた水が、排水路から河川に流出するのではなく、排水路に設置した揚水機を使って上流に送り、還元水として循環利用するシステムです。一の宮町管内の基盤整備事業面積890㌶のうち、70%の面積がこの還元水を利用しています。これは水の節約・再利用というだけでなく、地下から汲み上げられた冷たい水を使うよりも循環利用する間に暖められた水を使うことで水温の面からも稲の生育に良い影響を与えます。
阿蘇谷の基盤整備が済んで整然とした水田の中に一の宮町管内で40数カ所もポンプ施設が点在していますが、半数が還元揚水のポンプで、水のコストダウンと水資源の効率利用に寄与しています。

参考

阿蘇一の宮町史 阿蘇山と水

カテゴリ : 行政
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