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野草堆肥

概要

野草堆肥とは野草を原料として作られた堆肥のことをいいます。ここで言う野草とは草原の野草地にあるススキ等のことです。野草堆肥にはいろいろな作り方があります。

  1. 野草を牛の敷料として利用した後、発行させたもの。
  2. ①に野草を加え発行させたもの。
  3. 野草に米ぬか等を加え発行させたもの。
  4. 野草を直接土にすき込んだものやマルチとして利用後にすき込んだもの。

野草堆肥の効果

野草堆肥を使うと、味が良くなる、土が変わる、肥料の効きが良くなる、草原を守る等の効果があります。

土が変わる

堆肥を土に混ぜると、土に小さな粒々がたくさんできます。この状態を団粒構造と言います。団粒構造ができると、粒の間には大きな隙間(孔隙)が作られ、土が軟らかくなり、水が染みこみやすくなったり、空気の通りが良くなったりします。この隙間があることで、植物の根は伸びやすくなります。また、粒の内部はスポンジのようになっているので、水を長く貯めることができます。こうして、フカフカの土ができ、野菜はたっぷりと栄養をもらって育つことができるようになります。

美味しくなる

  1. 他の堆肥と比べて糖度が増す
  2. 苦味が少ない
  3. ビタミンCは食品標準の1.7倍

草原を守る

CO2を削減できる。

例えば、野草マルチはポリマルチを使った場合に比べCO2を366分の1に削減できます。10アールの畑のポリマルチを野草マルチに変えると238kgのCO2削減になります。

トマト1個で草原0.04㎡を維持できる。

例えばトマト1個あたり、20cm✕20cmの正方形の草原環境が守られます。
(トマト1個を食べて守られる草原面積)=(トマト1個あたりの草原の使用量0.033kg)✕(草原1kgの生産に必要な野草地の面積1.2㎡)=約0.04㎡(一辺20cmの正方形)

堆肥の作り方

堆肥を作るポイント

良い堆肥を作るのに重要なのは、水分と空気です。この2つがあると微生物は元気に動くことができます。そうすると、堆肥の発酵温度は80℃になり、雑草の種や病原菌は死んでしまうので、田畑で使いやすい良い堆肥が出来るのです。

水分

堆肥の水分は約60%が適しています。重さにして、牛ふん1に対して野草0.5(約半分)が適当とされています。水分が少ない場合は、堆肥に水をかけて水分量を調整してあげることが重要です。

空気

堆肥に十分空気を送り込んであげるためには切り返しをしたり、籾殻や野草などを加えたりすることで、空気の通りを良くすることが重要です。堆肥中の酸素が足りなくなると、空気を嫌う微生物の働きで植物が元気に育たなくなる物質や臭い物質ができて、うまく堆肥ができなくなります。

炭素率(C/N比)

堆肥の中には作物が元気に育つための炭素と窒素等の栄養が入っています。C/N比とは炭素を窒素で割った値のことです。炭素率ともいいます。堆肥のC/N比は20~30が適しています。微生物は炭素をエネルギー源として使い、窒素を体を作るために使っているので、微生物が元気に動くためには炭素が窒素の20~30倍の状態が適しているのです。

野草牛ふん堆肥の代表的な作り方

材料は牛ふん尿、元肥、野菜を使います。まず、材料を順番に重ねていき、サンドイッチ状に積み重ねていきます。この状態で2~3週間おいておきます。その後、切り返しを行い、水分を調整するために、水をかけます。この工程を2~3週間おきに2回行い、約3ヶ月かけて、できあがりです。

野草堆肥の作り方

材料を野草のみで作る場合です。まずは、野草に水をかけてシートで覆い、3ヶ月間置きます。その後、切り返しを行い、水をかけて水分調整をし1ヶ月置きます。この工程を3ヶ月以上かけて数回繰り返し、できあがりです。

堆肥の使い方

農家の方は野草堆肥をトマト、スイートコーン、キュウリ、ジャガイモ、花、サクランボ、リンゴ、プルーン等様々な農産物の生産に利用しています。化学肥料を使わずに生産されている方もいらっしゃいます。

参考

表は作物別の施用量の目安です。堆肥は作物によって、適した施用量や施用方法があります。

野草堆肥野草牛ふん堆肥
水稲1~21.5~2
野菜(露地)2~52~4
野菜(施設)2~42
果樹2~32~4

実際に野草堆肥を使って生産されている農家の方々は、草原堆肥の良さを実感しています。また、草原保全を真剣に考えながら、野草堆肥を使った野菜づくりに取り組んでおられます。

草原再生シール生産者の会

カテゴリ : 生活
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