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更新日: 2014-12-05 (金) 13:29:11 (3391d)
九州の中央部にある阿蘇カルデラは、東西約18km、南北約25km、面積約350平方キロメートルと、世界最大級の規模を誇ります。 カルデラの中央には、今もなお噴煙を上げ続ける中岳をはじめとする阿蘇五岳(高岳、根子岳、杵島岳、烏帽子岳)と、多くの山体で構成される火山群"中央火口丘"があります。火山群の南北には平坦なカルデラの底地が広がり、火山群と平地を取り巻く「外輪山があり、その外側にはなだらかな火砕流の大地を形成しています。「阿蘇山」という単体の山はありませんが、これらの外輪山まで含めて「阿蘇火山と呼んでいます。
阿蘇地域は、国立公園が誕生したその年(1934/昭和9年)に『阿蘇国立公園』として指定を受け、1986年に名称が現在の『阿蘇くじゅう国立公園』となりました。
2014年、国立公園指定80周年を迎えました。
主要なジオサイト
大観峰カルデラジオサイト
阿蘇カルデラ
阿蘇カルデラは、今から約27万年~9万年前の大規模な火砕流噴火に伴って形成されました。世界でも有数の規模を誇り、明瞭な陥没地形を見ることができるのが特徴です。
大観峰
阿蘇五岳や、カルデラの様子を見ることのできる最も優れたポイントです。もともと地元では「遠見ヶ鼻」と呼ばれており、徳富蘇峰が絶景に感動して、このように名づけたともいわれています。
約7,300年前、鹿児島県薩摩半島南方の海面下にある鬼海カルデラの大噴火に伴って噴出した火山灰です。阿蘇地域では、特に北外輪山の道路沿いで、火山灰層の上部にある黒土層に挟まれた顕著なオレンジ色のバンド(厚さ約20cm)として見られます。
中岳ジオサイト
中岳火口
中岳火口は、阿蘇観光の中心地で、活動的な火口を見物できる数少ない場所の一つです。
中岳火口では、最近1,000年間は火山灰の噴出を中心とし、活動期にはマグマ水蒸気爆発やストロンボリ式噴火、静かなときには噴気活動と火口内に湯だまりを形成する活動が繰り返されてきました。
数千年前に形成された中岳新期山体の火口原。黒い砂やスコリアの細粉で覆われています。堆積物は火砕丘の開析に伴う扇状地堆積物が多く、そのなかには火山弾や多量の噴石などが見られるのが特徴です。また、わずかならもイタドリなどの植物も生育しています。
約3万年前に形成された直径約1kmの火口の中に、約400mの火口が生じた二重の火口。現在2つの池が見られますが、西側の池が外側の火口底、東側の池が内側の火口です。
内側の火口は、デイサイト質の溶岩ドームが吹き飛ばされたものであり、その一部が「駒立山」として残っています。草千里ヶ浜火山の噴出物である軽石は、近傍では溶結火砕岩となっていますが、少し離れると厚い軽石層として認められます。
「阿蘇火山」をテーマとし、阿蘇の地形や地質、動植物などについて展示を行っています。また、火山と人々の暮らしとの関わりについても展示。学芸員や阿蘇インタープリターによる館内案内(ミュージアムツアー)やフィールド学習(ジオツアー)にも力を入れ、阿蘇周辺地域の子どもたちや修学旅行生、観光客へ、様々なプログラムを提供しています。
標高1,100mの地点から、阿蘇の西側を見ることができるサイトです。中央火口丘群西側斜面~立野峡谷~熊本市内~金峰火山を眺めることができ、天気がよければ雲仙火山も間近に見ることができるビュースポットです。中部九州における阿蘇以西火山の並びを一望することのできる優れたポイントです。
米塚ジオサイト
米塚
約3千年前に形成された典型的なスコリア丘で、国内では最も均整のとれたものの一つです。基底直径は約380m、比高は約80m。米塚を形成した一連の噴火活動で、大量の玄武岩溶岩も流出し、米塚の北~西側一帯に広く堆積しました。近年、登山によって荒らされた斜面が修復され、現在では登山禁止となっています。
上米塚
スコリア丘の内部構造を直接観察できる、きわめて貴重な断面が見られるポイントです。火口(左側斜面の部分)に近い部分の赤褐色のスコリアは高温酸化によるものです。
古坊中
中岳の西側1~2km付近に広がる平坦地では、鎌倉時代から室町時代にかけて、36坊52庵にのぼる多くの坊舎や宿坊が建ち並び、修験僧たちが修行や生活をしていました。1,300年代から1,500年代には、その坊舎などがたびたび被害を受けていた様子も、多くの記録に残されています。
仙酔峡
仙酔峡は、中央火口丘群北斜面に広がる岩場地域。中岳へのロープウェーが架かり、中岳の活動火口の東側に行くことができます。また、周辺には厳しい環境にも強いミヤマキリシマの群落が自生。毎年5月頃になると、美しい花が岩場の斜面一面をピンク色にいろどり、多くの観光客でにぎわいます。
杵島岳
約3,500年前に形成された玄武岩の火砕丘。山頂火口のほか、山頂の北西部および東麓に火口群がある単成火山です。特に、東麓の火口(直径約800m)底には、小型の火口、溶岩ドーム(平頂丘)、火砕丘などがあります。また、山体の北西斜面には、若い放射谷が多数発達し、火山体の浸食過程を知る上でも重要です。
西厳殿寺
天台宗の最栄が中岳火口の西の巌殿で十一面観音菩薩像を祀ったのが始まりとされ、36坊52庵もの一大寺院群が栄え、古坊中と呼ばれました。火山活動の活発化とともに、山上からの撤退を余儀なくされた西巌殿寺は、江戸時代に坊中に再建されました。夏目漱石の「二百十日」にも登場し、国・県・市の重要文化財も多数所蔵。阿蘇山上広場にも「奥之院」があります。
荻岳ジオサイト
荻岳
周囲を取り囲む、阿蘇火砕流堆積物の火砕流台地からなる突出した島状の小山地で、流紋岩からなっています。周辺には、貴重なスズランの生育地もあります。
カルデラ東部のカルデラ壁を構成する先阿蘇火山岩(坂梨流紋岩)に架かる滝で、落差は約60m。カルデラ淵の内側の小流域が水域のため、水量が少なく、そのため厳冬期には凍結し、美しい"氷の滝"になることで知られています。
全国に500社以上の奉祭社を持つ。一の神殿・二の神殿・三の神殿・楼門・神幸門・還御門の6棟は、国の重要文化財。社殿は、総ケヤキの白木造り独特の阿蘇式と呼ばれる様式で、他には例がありません。また、楼門は珍しい二層式で、日本三大楼門の一つに数えられます。その高さは約21m。細部には様々な彫刻が施されており、社殿楼門とともに壮大で美しい楼門です。ロープウェーがある阿蘇山上広場にも「阿蘇山上神社」があります。
国造神社
崇神天皇18年の創建で、阿蘇神社から約6kmの北方に位置し、北宮ともいわれています。健磐龍命の第一子、国造速瓶玉命をはじめ、四神をまつる由緒ある神社です。神事は阿蘇神社と同様に「阿蘇の農耕祭事」として国の重要無形民俗文化財に指定されており、神殿と拝殿は市の有形文化財に指定されています。境内には、元国指定天然記念物の「手野の大杉」が保存されています。この大杉は、幹の回りが11m、高さ48m、約1,300年もの間、阿蘇の歴史を見て生きてきました。しかし、1991年9月27日、台風19号に見舞われて、地上11mの所あたりから折れてしまいまし
中通古墳群
阿蘇谷北東部、黒川とその支流である東岳川の合流地点付近の水田地帯に点在する阿蘇地方屈指の古墳群。5世紀前半~中ごろに築造されたと考えられている前方後円墳は古墳など、12基の古墳が見られます。
上御倉・下御倉古墳
一の宮地区の国造神社に接して存在する古墳。上御倉古墳は直径約33m、高さ5.3m、下御倉古墳は直径約30m、高さ4.5mのともに円墳です。いずれも大きな切り右で組み立てられた横穴式石室を持っており、当時の豪族の墓だと考えられています。
霜神社(霜宮)
天津神・天の七星・霜神・鬼八天をまつる神社。農作物に霜の害が発生しないよう、幼い火焚乙女が火焚殿で、8月19日~10月18日の59日間にわたって火を燃やし続ける「火焚き神事」で知られています。神事は国の重要無形民俗文化財に指定されています。
阿蘇谷湧泉群ジオサイト
宮地・役犬原地区湧水群
阿蘇谷東部の一の宮・役犬原地区では、いたる所に自噴する湧泉があります。自噴水の高さは2mほどにも及び、地元では生活用水や農業用水として利用されています。
二重の峠
標高683m。伝承によると、健磐龍命が、満々とたたえた湖水を排水して美田にしようと外輪山の一部を蹴りましたが、なかなか蹴破ることができず、よく見るとそこが二重になっていたことから、この名がついたといわれています。藩政時代は参勤交代の重要ルートで、今も当時の石畳が残っています。
参勤交代道
江戸時代の参勤交代で使われた道。熊本城から大分に抜ける豊後街道の一部で、敷石には溶結凝灰岩などを使って、立派な道が作られています。
的石御茶屋跡泉水
このお茶屋跡は、肥後藩主が参勤交代に使った豊後街道の通過点で、大津の宿場を発った殿様一行が、二重峠を越えて、石畳の坂道を降りてきて休憩をとったところだといわれています。
的石
外輪山の西の麓にあり、阿蘇開拓の祖、健磐龍命が弓の名人で、毎日往生岳からこの石を的に練習していたという神話が残っています。
阿蘇黄土ジオサイト
阿蘇黄土
阿蘇谷の中央部付近から西側にかけての地区(沖積地)に、"阿蘇黄土"と呼ばれる鉄分が集積した湖成層が分布しています。鉄鉱石やベンガラの原料として、また、脱硫剤や家畜のエサとしても利用されています。
内牧温泉
古くから多くの文人も訪れた歴史ある温泉地。ここはカルデラの湾入地形の中にあり、火口の跡という見方もあります。
草原景観
どこまでも続く雄大な草原は、阿蘇地域を代表する景観です。火山灰土壌を有効に活用するために、阿蘇の人々が古くから火山と共存してきた結果として作られた、半自然の景観です。人々の手により、牛馬の放牧、野焼き、採草などを繰り返してきた結果、このような美しい景観が維持されています。
押戸石ジオサイト
押戸石
標高845メートルの丘陵地にある安山岩の巨石群。最大のものは高さ5.5メートル、周囲15.3メートルの巨岩でピラミッド型をしています。この巨石群は、古くから岩座として地元の人々に大切に祀られてきました。この場所からは、北外輪の火砕流台地の草原景観を一望できます。
北外輪火砕流ジオサイト
鍋ヶ滝
TVCMなどで有名になった滝で、通称「裏見の滝」といわれ、滝の裏側から水が落ちる様を眺めることが出来ます。滝の落下下部の裏側が奥行10数mにわたってえぐられているため、そこを人が歩くことができ、裏側から見る滝の姿はまるで水のカーテンのようです。阿蘇火砕流堆積物の溶結凝灰岩にかかる滝で、高さは約9m、幅は約25mあります。
遊水峡
筑後川の源流に位置するこの渓谷は、地下の強大な岩盤とその断層が露出し、大小いくつもの滝と豊富な湧水に恵まれた美しい峡谷です。通常の水深は数10cm程度で、夏季には絶好の親水行楽地として親子連れなどでにぎわいます。大きな岩場の上を流れる清流では、浮き輪を持った子どもたちが、自然の木々に囲まれる中、川をウォータースライダーのように滑る姿が見られます。
遊水峡は、阿蘇カルデラ北方の小河川にみられる岩盤河床で、阿蘇火砕流堆積物の溶結凝灰岩で構成されています。砂礫などの河床堆積物を欠き、全体として平滑な岩盤の河床が数100m以上の区間にわたって発達。河床や河谷壁ではユータキシチック構造を示す溶結凝灰岩の特徴を観察できるサイトです。
七滝
小田川下流にある大小7つの滝。遊歩道から滝つぼを間近に見ることができます。滝の中央部には不動明王と弁財天の石像が安置されています。
阿蘇火砕流の堆積面(やまなみ道路)
産山村西端の小柏付近から、西隣の阿蘇市との境界付近を走る"やまなみ道路"沿線に広がる標高約800mの平坦な台地面です。この台地面は、阿蘇火砕流の堆積面に相当し、9万年前に始まった阿蘇火砕流堆積物の、一連の地形変化の初期状態を示す重要な地形です。
小国郷温泉ジオサイト
南小国温泉郷
1961年に湯治場の温泉地としてスタートし、今では全国的に有名になった黒川温泉をはじめ、田の原温泉、小田温泉、満願寺温泉、扇温泉、白川温泉などからなる地域。
杖立温泉
阿蘇ジオパークエリアの最北部、杖立川沿いに湧出する、九重火山系の温泉。平安時代の初めの頃、旅の途中で訪れた弘法大師空海は、温泉の効能に感銘したという言い伝えも残っています。
すずめ地獄
雀の地獄は、九重火山の活動に関連した噴気地で、谷底の湿地帯の中にあります。噴気の中に有毒な硫化水素が含まれていることから、この名前が生まれたといわれています。ここには噴気に伴う温泉変質作用を受けた、白っぽい岩石が露出しています。
わいた温泉郷
はげの湯、岳の湯、麻生釣温泉、地獄谷温泉、山川温泉などからなる温泉群で、これらは九重火山の西麓に位置しており、その影響を受けた温泉です。
池山・山吹ジオサイト
池山水源
環境省の名水100選のひとつ。水温13.5℃、毎分30トンという豊富な湧水を誇り、その水は玉来川となって大野川に流れ込み、別府湾へと注いでいます。
山吹水源
阿蘇と九重の間に位置する湧水。湧出量は毎分30トン、池山水源とほぼ同じ湧出量を誇り、くまもと名水百選にも選ばれています。
参勤交代道ジオサイト
参勤交代道
江戸時代の参勤交代で使われた道。熊本城から大分に抜ける豊後街道の一部で、敷石には溶結凝灰岩などを使って、立派な道が作られています。
草部ジオサイト
草部吉見神社
神武天皇の第一皇子、日子八井命ほか12柱を祀る阿蘇神社の三宮です。草部の名は、宮居の壁を草で葺いたことに由来。社に向かうのに石段を下って行くという大変珍しいお宮です。
阿蘇カルデラ南東部のカルデラ壁を構成する先阿蘇火山岩(玄武岩質火砕岩類)を切って貫入した岩脈で、厚さ約5m、ほぼ東西方面に長さ数十m以上にわたって露出しています。南や北側から眺めると、岩体上部の起伏がラクダの背のように見えることからこの名があります。
南阿蘇ビジターセンター・阿蘇野草園
自然と人々の暮らしを紹介し、自然とのふれあいを楽しんでもらうために設置されています。阿蘇の多種多様な植物を、自然に近い形で観察できるよう整備した阿蘇野草園を併設しています。係員が野草園を案内したり、観察会を実施するなど、活発な活動が行われています。
阿蘇フォークスクール
阿蘇フォークスクールは、1951年に建設された元小学校。2003年、旧上色見小学校の閉校を機に、昔ながらの原風景を持つ木造校舎を後世に残そうと、地元の卒業生や工芸家、作家などが集まって立ち上げられました。先人達の暮らしの知恵や文化を学ぶ場を提供する事を目的の一つとした施設です。
南阿蘇湧泉群ジオサイト
南阿蘇村湧水群
環境省の名水百選にも選ばれている白川水源をはじめ、塩井社水源、寺坂水源、湧沢津水源、池の河水源、吉田城御献上汲湯、明神池、竹崎水源など、多くの良質の水が湧出する湧泉群です。ほとんどの湧水は白川の北側に位置していることから、これらの湧水は、中央火口丘からの伏流水であると考えられています。
高森湧水トンネル
高森町と宮崎県高千穂町を結ぶ鉄道用のトンネル工事中に、抗口から2050mの地点で大量の湧水がありました。工事の中断(廃止)に伴って、この湧水の活用がなされたのが「高森湧水トンネル」です。トンネルの中は、特に夏は涼しく、七夕祭りなどで賑わう観光地に成長しました。
池の窪
夜峰山の北にある爆裂火口で、直径約600mの広くて浅い皿形の地形を呈しています。この中には2つの小さな火口が存在し、このうち西側のものは水をたたえた環状凹地で「池の窪タフリング」と呼ばれています。タフリングの形成年代は、少なくとも1万年より古いと考えられています。
地獄・垂玉温泉
地獄・垂玉温泉は、少し離れた場所からでも、山の斜面から立ち上る温泉の煙が確認できる温泉地で、中央火口丘の南西側斜面、標高700mほどのところに位置しています。地獄温泉は夜峰山の爆裂火口内にあり、江戸時代から湯治場として栄えています。垂玉温泉も天正年間(1573-92)から地元の人たちに利用されています。
南郷谷ジオサイト
南郷谷の段丘地形
カルデラ南部の「南郷谷」に、特徴的に段丘が見られます。カルデラ形成後の湖や河川の流れを考えるうえで、大変興味深い地形です
羅漢山ジオサイト
羅漢山奇石群
カルデラ南西部の先阿蘇火山岩類からなる山稜一帯に見られる岩峰群や、"天然橋"状岩などの奇岩群が集まるポイントです。おもに安山岩質の火砕岩で構成されています。
俵山峠カルデラジオサイト
阿蘇カルデラ
阿蘇カルデラは、今から約27万年~9万年前の大規模な火砕流噴火に伴って形成されまし た。世界でも有数の規模を誇り、明瞭な陥没地形を見ることができるのが特徴です。
俵山展望所
南阿蘇の全景を見ることのできる優れたジオポイント。2003年に俵山にトンネルが開通したため、山頂に近い展望所まで車で上ってくる人は少なくなりましたが、それ以前は南側からの阿蘇へのアプローチには欠かすことのできないルートでした。1985年の植樹祭では、昭和天皇もここから阿蘇を展望されました。
立野渓谷ジオサイト
立野渓谷
立野峡谷阿蘇カルデラの壁が唯一切れている場所が、立野峡谷です。その原因は、ここを走っている断層ですが、これまでに何度か溶岩によって埋まったことがあり、そのときにカルデラ内に湖が形成されました。写真中央の台地は、古い谷を埋めた溶岩流のつくる地形です。
鮎返りの滝
阿蘇カルデラ南部を流れる白川の下流にあり、滝の高さは20m、幅は約30mあります。造瀑層はカルデラ形成直後頃のものと思われる玄武岩溶岩(鮎返り溶岩)で、滝の上流側には同溶岩の岩盤河床、下流側には深い峡谷が続きます。
数鹿流ヶ滝
阿蘇カルデラ北部を流れる黒川の下流にあり、滝の高さ60m、幅は約30mの滝です。造瀑層は安山岩溶岩(赤瀬溶岩)で、滝の上流側には同溶岩の岩盤河床、下流側には深い峡谷が続きます。
白糸の滝ジオサイト
白糸の滝
阿蘇カルデラの南西外輪山にある滝で、高さは約20mあります。造瀑層は先阿蘇火山岩の安山岩で、顕著な節理が発達しています。特に夏期には、涼を求める人々で賑わいます。
大峯火山ジオサイト
大峯火山と高遊原台地
現在の阿蘇カルデラが生まれる直前、およそ9万年前頃に大峯火山が形成されました。その際、大量の溶岩を流して、広大な溶岩台地(高遊原台地)を作りました。現在、その大地部分は「阿蘇くまもと空港」として利用されています。
蘇陽峡
阿蘇火砕流が削られてできた、渓谷美が非常に顕著なポイントです。舟の口水源では、柱上節理の様子をよく観察できることでも知られています。
幣立宮ジオサイト
幣立宮
延喜年間(901~923年)に、阿蘇の大宮司が天照大神を主祭神として祀ったとされています。元伊勢宮として、祖神を天之御中主とする日の神が祀られています。
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阿蘇ジオパーク
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