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3間(けん)飛(と)びのしまわくど

 しまわくどは、足が長うして跳びはねる力が強いもんで、とおてん速くまじ、一遍(いっぺん)に跳ぶこつがでけたったい。そっで「3間跳びのしまわくど」と、だれでんから言われていたもんで、少々得意となっとった。通りかかったカエルの仲間が、

「3間跳びのしまわくどどん。」

と話しかくっと、

「なんかい。」

と、生意気(なまいき)そうな口ぶりで答えたったい。

「そげな道んまん中にすわっとると、通るもんの邪魔(じゃま)になるばい。馬やら牛やらに、踏んしゃがれんごっせにゃ。」

 カエルの仲間達は、やさしゅう話しかけたばってん、3間跳びのしまわくどのやつぁ知らん顔、ふん、と横向いたったい。

「なあん、踏まるるごつなった時にゃあ、ピョンと3間跳びに跳びあがりゃあ、なんのこたねぇわい。」

そげん思ちょったつじゃろ。カエルの仲間は、これ以上言うたところで、聞く耳はもたんと思うて、行ってしもうた。

 カエルの仲間が用事ば済ませち、また、さっからんところば通りかかると、3間跳びのしまわくどは、道ん真ん中で何かに踏んしゃがれとったちたい。人の言うこつに情識(じょうしき)(勝手な考え・わがまま)ばかりすっと、こげなめにあうちゅうこつたいね。

参考

くらしのあゆみ 阿蘇 -阿蘇市伝統文化資料集-


カテゴリ : 文化・歴史
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