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阿蘇神社(一の神殿・二の神殿・三の神殿・楼門・神幸門・還御門)

阿蘇神社建造物(一の神殿・二の神殿・三の神殿・楼(ろう)門・神幸(みゆき)門・還御(かんぎょ)門)

 伊東先生の調査では、実測調査や写真撮影により、平面図・断面図等が作成されました。更に、柱等に残る痕跡調査の実施により復原的な考察も加えられています。
 また、古代から現代を通じての阿蘇神社の変遷や造営史、祭事と社殿との関係を明らかにするため、専門の先生から建造物との関連調査をお願いしました。

 その結果、次の6点が社殿の特徴として挙げられました。

  1. 神殿・二の神殿・三の神殿・楼門・神幸門・還御門は、天保11年(1840)から嘉永3年(1850)にかけての一連の造営で建てられ、建築当時の社殿群が造る境内が良く残されている。
  2. 江戸期における大規模な社殿群が造る景観は圧巻であり、規模の大きな神殿が近接して立ち並び、楼門は九州最大の二重門である。
  3. の神殿・二の神殿・三の神殿・楼門・神幸門・還御門は極めて江戸時代後期の建築らしい特色をもつ上質の建築である。
  4. 楼門・神幸門・還御門は改造がほとんど無く、神殿も若干の改造はあるものの痕跡や図面が判明し、当初の部材も良く残る。
  5. 中世以来の神域の変遷をたどることができ、近世から近代における主要建造物の造営・修理の過程を明らかにする史料が比較的良く残る。
  6. 国指定重要無形民俗文化財「阿蘇の農耕祭事」など、現在にも生きる神事の舞台という歴史的環境として重要である。

 このように阿蘇神社建造物は極めて高い価値を有しており、阿蘇市を代表する貴重な文化財です。今後はこの報告書により、阿蘇神社建造物の保存・活用を推進します。

写真

大楼門

一の神殿(健磐龍命

二の神殿

還御門

参考

~文化財を大切に~  みんなで護ろう文化財


カテゴリ : 文化・歴史
関連語句 : 指定文化財リスト

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